平成28年度大規模地震時医療活動訓練に参加

平成28年度大規模地震時医療活動訓練が去る8月6日に実施され、関東支局会が参加しました。訓練の目的は、南海トラフ地震を想定し、被災県を岩手県・東京都・山梨県・岐阜県・静岡県・三重県・愛知県とする具体的な応急対応活動に関する総合的な実動訓練を実施し、当該活動に係る組織体制の機能と実効性に関する検証を行うとともに、防災関係機関相互の協力の円滑化を図るもので、政府機関として、内閣官房・内閣府・警察庁・消防庁・厚生労働省・国土交通省・海上保安庁・防衛省が参加しました。

本協会はDMAT本部からの要請を受け、三重県立総合医療センターSCU(StagingCareUnit広域搬送拠点臨時医療施設)・静岡空港内SCU本部・愛鷹広域公園内SCUにおいて医療搬送訓練を実施しました。自衛隊航空機やドクターヘリによって被災地からSCUに運ばれた患者は、そこでトリアージされ、受入可能な病院へと搬送されます。その陸路搬送をDMATと共に行う訓練でした。

本協会員の医療搬送車は「Nursing-Car」と呼ばれ、相応の医療資器材が搭載されているため、同乗する医師や看護師からはその利便性を高く評価されました。この度の訓練に際し、本協会本部では被災していない支局の出動という想定から、関東民間救急センター(栃木支局)・かとり民間救急サービス(千葉南支局)・民間救急あおば(東京西支局)・指揮命令として西関東民間救急センター(本部事務局)及び民間救急オーシャン(九州基幹支局)を要請しました。

東日本大震災時、発災三日目から医療搬送を実施した経験をもつ協会として、今後必ず起こるとされる大災害に、民間として最大限の協力を惜しまないことを断言し、終始緊張感溢れる訓練でした。

 

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訓練静岡空港SCU

 

愛鷹広域公園内SCU

 

三重県立総合医療センターSCU